市村しげの「親密さの相対性 2」

2014年9月5日(金)- 10月17日(金)
オープニングレセプション:9月5日 18:00 - 20:00

11:00 - 19:00 * 日曜・祝日休廊

Intimate relativity #37
2014
91 x 91 cm | 36 x 36"
ミクストメディア、キャンバス

Intimate relativity #38
2014
91 x 91 cm | 36 x 36"
ミクストメディア、キャンバス


ニューヨーク在住のアーティスト・市村しげのの個展「親密さの相対性 2」を開催いたします。

既に1997年、全米最大のアートコンペティションの一つ「テキサス・ナショナル」でアジア人として初入賞(第2位)を果たし、 2002年にはNew York芸術基金よりフェローシップを受賞、その後ニューヨークを中心に多数の個展、グループ展を果たしています。 今回は、2005、2008年2011年に続き当画廊の4度目の発表となります。

銀色という無彩の上に、 一見機械的に付されたドットが表現されていますが、今回も全て市村の手からスクイズされ描かれたものです。 ドットは規則正しく描かれ、その一個一個がかけがえのない個そのものを表現し、更に引き返せない刻々の時間をも表現してきました。 小さな手から生み出された点は、次の点を呼び起こし、更に次の点を招じ入れ、ついに大きな点の群れに至ります。 それは私たちの生きるに似て、孤立と集合のせめぎ合いを画面の中に展開させます。

小さな点が召喚した多くの点の群れは、緩やかに大きな円環を描き、ともすれば最初の1点は集合の一つに埋もれてしまう。 しかし銀の鈍い画面は、光と見る角度によって、小さな点を葬ることなく、小さいながらエレガントな光を放ち、またあえかな影を伴ってその存在を明らかにします。 見る位置、光、大きな相対の姿勢でどのようにも変わっていく彼の絵画は、私たちの人生そのもののようで、彼の表現が自然に私たちの胸に侵入してくるのはその所以からくるものでしょう。 小さな点は私の個そのものであると同時に、時の刻々たる流れでもあり、私自身の鼓動でもあります。

作品のサイズも大きく、 新たな展開を見せる本展を是非ご高覧の上、ご喧伝下さいますようお願い申し上げます。


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