安田佐智種
「AERIAL」

2012年1月13日(金)~ 2月29日(水)
オープニングレセプション : 1月13日 18時より 11:00~19:00 * 日曜・祝日休廊

Aerial#2-4
2011
Digital c-print
120 x 120 cm

Aerial#1-1
2011
Digital c-print
65 x 65 cm

Flying#42
2010
Digital c-print
212.7 x 120 cm

この度、ベイスギャラリーでは安田佐智種展「AERIAL」を開催致します。

初期には足の裏側という下からの視点で写真、ドローイング、それにリンクした体験的なインスタレ ーションを発表し大きな評価を得てきた。その後ニューヨークに活動の場を移し、視点を天地逆転させ高所から300葉に及ぶ画像を撮影しそれらを再構成した作品を国内外で精力的に発表、 近年ではセゾン現代美術館、国立新美術館での展覧会にも参加し、更に確実な成果を上げている。

安田は一貫して世界の大都市に建つビルの最上階、それも狭い場所を自らの視座として選択してきた。 すべてを俯瞰できる、そここそ人各々が抱く解釈の異同が明らかになる場所であったのだろう。風景は誰の目にもなべて広がっているものの、 作家本人の肉体と記憶がその風景を解釈し再構成する。従来のシリーズはどの作品も眼下に目を向ければ足元を脅かし強引な墜落を誘うし、逆に広がる空に向かっては飛翔する喜びを用意する。 ここでは安田は相反する感情と感覚を前面に表現し、私達を少し不穏に揺さぶってみせる。 足の裏側から物を見つめてきた作家は、視点こそ逆転しても変わらず自らの肉体や記憶に従った再構築を試みているのだ。

本展ではその基本的な姿勢は変わらないものの、更に俯瞰の風景はくるりと作家本人の周囲全てに及んでいる。
その風景の距離は一層彼女の身体的な地図として描かれ、かつて江戸中期の日本の絵画が単なる遠近法に沿うのではなく、描く者の記憶と実感に従っていたことを想起させるものだ。 AERIALと呼称された本展は、その名の通り俯瞰を進め更に作家の本質を明らかにするものである。

是非ご高覧の上ご喧伝賜りますようご案内申し上げます。